実はヨーロッパの人々にとっては休暇旅行先として人気なのです。
さらにフランス語が公用語であり、当校ではアラビア語コースとフランス語コースをご受講頂けます。そんな日本人にとってはまだ知らない部分が多いモロッコへの留学のきっかけ、留学生活、そしてモロッコについて、インタビューにお答え頂きました!
お名前 | Yukaさん |
留学先 | モロッコ・ラバト |
受講期間 | 11週間 スタンダードコース (基本9:00-12:15) |
滞在方法 | ホームステイ 1人部屋 |
小さいころに見たアニメ小公女セーラの影響でフランス語がずっと好きで、アニメに出てくるフランス語の会話や詩の内容をわかるようになりたい!という思いから、フランス語を話せるようになることが夢だったんです。
さらに、大学生になりゼミで宗教関連の勉強をし、宗教に興味を持ちました。
日本人は宗教に感心がないとか疎いとか無宗教だとか多神教だとかいろいろいわれますよね。私自身も宗教がらみの争い事なんかを調べているときに、宗教を頭では理解していても、根本的なところでわからないことにぶつかることが多かったんです。
そこで、浅はかですが、宗教観を身につけたいなと思うようになりました。
そんな時、セネガルを研究されている方にお会いし、その話をするとモロッコをおすすめされました。
調べるにつれ、私にぴったりじゃないか!!って(笑)
モロッコはフランス語が広く通じ、治安も悪くない。さらにイスラム国でありながら、比較的そのほかの宗教にも寛容である。
モロッコはフランス語を学びながら宗教についても肌で感じられる、私には絶好の国だと思いました。
あと物価が安いのも大きな決め手でした。
ヨーロッパで生活していけるお金を貯められる気がしなかったんですよね(笑)
それに、日本人が少ない。大学の制度を使って留学すると、なんだかんだ日本人とつるんでしまうと思ったんです。人によるとは思いますが、そういう人を結構見てきたので、、、。そういった意味でもラバトはとてもいい環境でした。
場所をモロッコに決めてからは、いかに低予算でモロッコに長期滞在でき、かつフランス語と宗教を学べるかを考え、興味に沿った企業にインターンシップを自らお願いしました。
とりあえず現地に住んでいれば、フランス語は身につくだろう、と(笑)
あとは滞在中のリスクをなるべくなくすために予防接種はしっかりとしました。
A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、腸チフス、3種混合などがモロッコの渡航時に推奨されていたのと、予防接種を完了させるのに半年ほどかかるので、早めに行動しました。
私の渡航前にもモロッコに旅行した英国の女性が狂犬病でなくなったというニュースがあったので、、、。
モロッコは、本当に猫が多いんです。かわいいんですけどね。
フランス語に関しては大学で第一言語として習っていたのと、同じ学部の一つ上にフランス人留学生がいると聞き、事情を話して週に一回一時間半を半年間、レッスンしてもらっていました。
モロッコの公式言語はアラビア語なので、アラビア語の文字を識別できるくらいには勉強していきました。文字を理解していったことでアラビア語しか書かれていないときにグーグル翻訳で検索することができて役立ちました(^-^
やはり、もっと単語を覚えてくればよかったと思いました。クラスメイトは英語圏の人が多くて、フランス語と英語は単語が似ているものが多いので、みんな調べなくてもだいたい理解してしまうんですよね。それが本当に羨ましかった、、、。
モロッコ料理は飽きると聞いていましたが、飽きます(笑)
モロッコにきて2か月目くらいが日本食食べたいピークでした。それを超えるともうなんでもいいやと思えましたが、それまではホストマザーの作ってくれるごはんが苦痛で(^_^;) ただ、今になって思うのは、単純に私のホームステイ先のごはんが私とは合わなかったように思います。
現在モロッコでインターンシップを行っている途中ですが、モロッコ人がまかないで作ってくれるモロッコ料理はとてもおいしいです。
あとは朝ごはんがとても質素。私は日本で朝ごはんをしっかり食べる派だったのでちょっとつらかったです(笑)
習慣といえば、留学中にラマダン(断食)もありました。私にとってとても興味深く、いろいろ知れて楽しかったのですが、日中飲食店がほとんど閉まってしまうことは、想像より不便でした。
ラバトは、ほかの都市に小旅行に行けばわかると思いますが、本当に過ごしやすくて、メディナも買い物しやすく、きれいな街です。
私はRabat Ville駅の近くにあるお気に入りのパン屋さん(Le Pain Bul)でカフェオレとケーキを頼んで勉強することが好きでした。二階は空いていて静かで勉強がはかどるし、店員さんもとても親切!わからない問題があった時に、隣に座っていたモロッコ人に解説してもらったのもいい思い出です。
何よりもまず、オレンジジュースを飲んでほしい!!!!だいたい5DH(60円)で生絞りのオレンジジュースが飲めます。これはラバトに限らずモロッコのいいところナンバー1だと思います(笑)
ラバトはローマ遺跡のChellah、メディナを抜けたところにあるカスバ、ハッサン塔やムハンマド5世廟などが主な観光地ですが、個人的にはChellahがおすすめ。モロッコで一番有名なローマ遺跡はヴォルビリス遺跡ですが、ラバトの方はこじんまりしていて、落ち着いていて、私は好きです!
ローマ帝国はこんなところにまで進出していたのかと思うと楽しいです(笑)
私自身、いったいどの程度まで肌を隠すべきかわからず、日本から持って行った服は薄手の長袖ワンピース3着(足首まで隠れる)と体のラインが見えるとよくないと聞いたので、緩めのジーパンなどなど当たり障りのないものばかりでした。こっちに来て分かったのは、普通にスキニーはいてる人が多いこと。私みたいに気にしすぎることはないと思います。
ラバトに関しては特に心配することはありませんが、首都ということもあり、国会の前ではマニフェスタシオン(抗議活動)が頻繁にありました。これは特に危険なものではありませんが、一度だけ、大規模で暴力的なマニフェスタシオンを見ました。警察が市民に消防車の水を浴びせ、バイクで歩道に乗り込んで警棒で殴る殴る殴る、、、。
ルームメイトのカナダ人と一緒にいましたが、これはとても怖かったです。
モロッコ全体で言うと、ラバト以外の観光地には偽ガイドなどの詐欺がいっぱいです。
いいと言っているのにしつこく案内してきて、お金を要求してくる。実際に友達がひっかかっていたりして怖かったので、大きな観光地に観光に行ったときは案内所にいき公式ガイドをつけたりしました。
モロッコ物価で考えると安くはありませんが、迷路のようなメディナの中で、ガイド付きでしか見つけられないような場所に行けたり、フランス語の勉強にもなるのでお勧めです。
日本人女性はモロッコ人から好かれやすいと聞いていたのですが、たしかに一定数日本人に限らず外国人となにかありたいという下心が丸出しの人を見ました。
私が経験したのは、電車の中で1時間ほど口説かれたり(永遠に求婚され続ける。のちに駅員さんの配慮で助かる)、仲良くなったからマッサージを無料でしてあげる!家がすぐそこなんだ!といってくる人、ホテルを予約した時に少し仲良くなると個人情報を抜かれてsnsにメッセージがすごい来る。などなど、、、。
モロッコ人男性、と区切ると申し訳ないですが、変な人も多いので気を付けてください(笑)
味の素やほんだしがあれば、日本ぽい味がなんとか作れるので日本食シックになりそうな人もって行ったほうがいいと思います!わたしはスペインに行ったときにわざわざ調達しました(笑)
あと、食材は安いですが、日用品は日本と同じくらいかそれ以上に高いです。持って行けるものは持って行くべきだと思います。
タジン鍋はどれもおいしいです!
あとはモロッコ人が毎週金曜日に食べるクスクス。クスクスは汁多めがおすすめです!
私はクスクス苦手でしたが、汁多めなら食べられます(笑)
あと、よくメディナに行ってサンドウィッチのようなものを食べていました。
自分で食材を決めて、それを目の前であげてくれる。安いしおいしい!
だいたい7dh(90円)。学校の先生は3dhのところがあるといっていましたが、それは見つけられませんでした(笑)
授業は英語とフランス語だったのが、分かっていたことですがなかなかハードでした、、。
クラスメイトは英語圏が多かったし、また英語がペラペラな先生だったので、みんなが理解していないことを英語で説明してくれるんですが、フランス語から英語に急に切り替わるので私には混乱の原因でしかありませんでした(笑) 典型的な日本人過ぎて、英語は読めるし理解できるけど、話せない。慣れるまで大変でした。ただ先生が本当にすごくて、言いたいこと、聞きたいことなんでもくみ取ってくれました。逆にいまのでなんでわかったの!?っていうものまで、それはこういえばいいよ、と教えてくれて、本当ありがたかったです。
生徒の人数が少ない時は、モロッコについてなんでも答えてくれる回(笑)も開いてくれて、この前のは何のマニフェスタシオンか、とかモロッコ人の職業別平均年収やフランスについてどう思っているかなどなど、普通は聞いてはいけないようなタブーなことも全部教えてくれました。これが個人的にはとても面白かったです。
大学の授業で文法はだいたい理解していました。なので文法に関しては語学学校で困ることはあまりなかったです。しかしほとんどしゃべれなかったのと、聞き取りが全くできなかったので、はじめは授業の8割くらい理解できなくてつらかったです。学校で受けた文法のテストの点がよかったらしく、先生に「君はクラスで一番文法を理解しているのに、どうしてクラスで一番喋れないんだ??」と不思議がられたことをよく覚えています。私が聞きたい(笑)
私の時はアメリカ人が一番多くて、ほかにはドイツ人、イギリス人、カナダ人、ロシア人もいました。アフリカで仕事をしていて、フランス語が必要だからきている人や、フランス語が趣味の人、本当に様々でしたが、みんなとても暖かくて優しかったです。アラビア語を履修している人とはあまり接点がありませんが、たまに金曜日にみんなでお昼を食べるときがあったので、その時に仲良くなれた人もいました。
モロッコで語学学校を調べた際、一番しっかりしている学校だなと思ったのと、日本語でのやり取りが可能だったことが一番の理由です。返信も早く、とても助かりました。
単語帳を見る。ルームメイト、クラスメイトと出かける、位ですかね、、、仲良くなったクラスメイトとは、いまだにフランス語で連絡を取り合っているので、いい勉強になっています。
まだモロッコにいて、検定などは受けていないので具体的なレベルはわかりませんが、、、。
語学学校が終わった後、ビザの関係で一度スペインに行き、そこで知り合ったフランス人観光客にフランス語で話しかけるととても喜ばれて、一緒にバル巡ろう!!と言っていただき、4軒ほど回りました。
語学学校以降初めてフランス人と話すということもあり、私のフランス語が本当に通じるのか不安でしたが、そこではほとんどフランス語で会話をすることができ、自信にもなりました。もちろん、まだまだ片言ですが(^-^;
あとフランスに行った際、軽い詐欺にあったのですが、フランス語で反論したらすんなり引いてくれました。
ラバトにいたのは3月から5月でしたが、日中はとにかく日差しが強くて、授業が12時15分に終わるのでお昼ご飯を食べに行って、いったん家に戻り休憩していました。
特別気温が高いとかではないんですけどね。むしろ過ごしやすい気温だったんですが、日差しがましになる頃に出かけていました。
私は11週間の滞在だったので、はじめこそラバトの町を観光したり散歩したり楽しかったですが、途中から若干手持無沙汰になりました。ラバトは散歩しつくしました(笑)
あとは趣味として週に一度、電車で20分のケニトラまでバドミントンをしに行ってました。
休日はクラスメイトとフェスやシャウエンへ小旅行に行ったり、少し遠い大きなスーパーに買い物に行ったりしてました。家でのんびり過ごすことも多かったです。旅行はやはり新鮮で楽しかった。結構いろんなところに行きましたが、クラスメイトといった観光地でも何でもない街を探検するのが案外一番たのしかったかも(笑)
毎月、2万円~3万円使っていました。これにはお昼ご飯代、週末の旅行代、現地購入費すべて含んでいますが、ほとんど週末の旅行代です。お昼ご飯はとても安く済ませられます。ピザ1枚食べて250円くらいですし、メディナへ行けば100円かかりません。カフェもケーキも安いです。
ただ観光地の入場料などは外国人プライスですし、日用品は日本と変わらないので、モロッコで日用品が切れるとなんだか悲しくなります(笑)
モロッコはイスラム教の国で喜捨(功徳を積むため、あるいは宗教的な戒律にしたがって、金銭や物品を寺社や困っている人に差し出すこと---Weblio辞書)が当たり前なので、道を歩いているとき、物乞いをしている人にお金をあげる人をとてもよく見かけました。
前に何か国か海外旅行に行ったときは、たいていの人がスルーするという印象だったので(私が知らないだけかもしれませんが)とても驚きました。さらに驚きなのは、物乞いをしている人はモロッコ人の平均給料位を稼げていること。もちろん全員ではありませんが、宗教の教えが生活に反映されるとはこういうことか、と思いました。
日本に帰ったら大学に復学しますが、就職先でもフランス語やイスラム圏に少しでも関われたらなとは思っています。卒業旅行ではフランスを周遊したいです。やはりフランス語は続けていくとおもいます。
私は留学するまで、留学するなら学生で時間のある今しかないと思って今回モロッコに来ましたが、語学学校には私くらいの年齢で来ている人の方がまれで、今しかない、ということはないんだなと実感しました。それぞれにタイミングがあって、その時にしっかり実現できる行動力が大切だと思うので、下調べを含む準備を着実に進めていくことで、チャンスを作り出せると思います。語学学校でいろんな人に出会えたのは、本当にいい経験でした。先生も本当に親切ですし、モロッコに来るならsprachcaffeが一番だと思います。
この度は貴重なモロッコ留学についてのインタビューにご協力頂き、ありがとうございました!
フランス語留学先としてモロッコを選択される日本人の方はまだ少ないですが、物価も安く、魅力的な文化や歴史のあるモロッコ、是非みなさんもご留学先として検討してみてはいかがでしょうか!
Yukaさんのように、女性一人でも、しっかりと危機管理を意識して行動されれば、安心してモロッコ生活を送れそうですね。シュプラッハカフェのラバト校では、フランス語、アラビア語のコースを開講しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ!
Interviewed and edited by Eri Konishi
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