インタビュー:カナダでの高校留学体験

カナダへ高校留学された加藤瑞季さんに、高校留学についてインタビューをさせていただきました。留学のきっかけは「みんなと違う高校行ったらかっこいいよなぁ。」というちょっとした気づき。そこから実際にカナダへの高校留学を実現し、私たちがうらやましくなるくらい素敵な高校生活を送られている瑞季さん。是非みなさんも瑞季さんから勇気をもらって一歩踏み出してください! Q. 高校留学先を教えてください。 瑞季さん:高校留学一年目はカナダのLiverpool(ノバスコシア州)。2年目は同じくカナダのOttawa(オンタリオ州)。
Q. 留学先の高校はどのように見つけられましたか?入学手配などはどのように行いましたか?
瑞季さん:入学手配などは、すべてエージェントさんに任せています。なぜエージェントさんを使わせてもらったかというと、私の家族は誰ひとり英語を話せる人がいなかったので、外国の方と直接のE-mailのやり取りなど全くできる自信がなかったのです。
高校留学する!って宣言してから、一番最初に行ったのがエージェント調べです。中学の友達が高校受験勉強に時間を費やしている間、私はインターネットをフル活用して、掲示板での評判を見たり、気になったエージェントさんには片っ端から同じ文面のE-mailを送って、最終的に私がこのエージェントさんなら信用できそう!と思ったところに、よろしくおねがいします。というE-mailを送りました。
留学先の高校の選び方も同じで、エージェントさんの助けがありました。最初にいろんなことが聞かれます。例えば、私の趣味や得意なこと、または、海外の学校でやってみたいこと、どこの州に行きたいのか、私立か公立、どっちに行きたいのか、などなど、いろんな質問がされます。その質問に答えていくと、エージェントさんが知ってる高校で、私の希望に沿った高校を何校かピックアップしてもらえます。ピックアップしてもらったあとは、学校名をGoogleで検索してみたり、Google Mapで学校周辺をストリートビューしてみたりして、最後、ひとつの高校に決めました。
Q. カナダ現地校への留学の経験の中で一番大変だった思い出はありますか。
瑞季さん:カナダの現地の高校への留学の経験の中で一番大変だった思い出は、現地の人とのコミュニケーションです。やはり、言語の壁+文化の壁というのはとても高いもので、なかなかカナダ人を理解するまでに時間がかかりました。カナダはいろんな文化が混ざり合う国でいろんな人がいるので、一概にカナダ人はこうだ!みたいなことは言えませんが、三年経った今でも、時々彼らがなにを考えてるのかよくわからない時があります。
三年 前、カナダにきた最初の一年間は、本当に大変で、いろんなことがうまく伝わらなくて、何度も一人で泣きました。時々、うまく伝わってなかったせいで、ホストファミリーやホストコーディネータに迷惑をかけてしまって怒らせてしまったり・・・。 うまく伝わらなかったのは、もちろん、英語ができなかったっていうのも理由のひとつなのですが、もうひとつの理由は、文化の違いです。純日本人な私は、言わなくてもわかるだろうという発想があるため、自分の意見を言ったりするのはかなり苦手だし、特に、なにか意見を求められても、同意することしかできません。けど、私も人間なので、いろんなことに賛成しているだけだ と、ストレスが溜まってきて、溜まったあとに爆発させる癖があり‥。そのせいでホストファミリーやコーディネータに迷惑をかけてしまいました。 「Speak up, Mizuki!」と、何度言われたことか・・・。 三年経った今でも、苦手はまだ苦手のままですが、しっかり言わなきゃ伝わらない。ということを学んだの で、三年前と比べたら、コミュニケーションはうまく取れていると思います。 Q. カナダへの高校留学の経験を通して、何か得たもの、ご自身の中での変化などありますか? 瑞季さん:高校留学の経験を通して得たものはたくさんあります。いろんな国の友達、価値観の違いを知るきっかけ、異文化体験、など、日本にいるだけじゃ得ることが難しいと思われるようなことも留学によって、得ることができました。
こういう特別なことを得ていく中で、私自身、いつもよりいろんなことに感謝するようになりました。例えば、友達ができた時には、英語がまだ未熟な私にも優しくしてくれたり、いろんなことに誘ってくれたりなど、本当にいろんな人に感謝です。もし彼らがいなければ、私の留学生活は間違いなくつまらなかっただろうし、私も成長できなかったと思います。 
ほかには、価値観の違いを知るきっかけや、異文化に触れるきっかけなどが身近にあるというこんなに特別な環境にいれるがどれだけ素晴らしいのかというのを自覚し始めると、私の留学生活をサポート、応援してくれている日本の家族、友達、学校の先生、私のブログの読者様、など、本当に、いろんな人に対して感謝の気持ちでいっぱいです。もし、このサポート、応援がなかったら、絶対に挫折してただろうし、いろんなことを諦めていたと思います。
Q. 留学中に一番思い出に残る出来事は何でしたか。
瑞季さん:留学中に一番思い出に残る出来事は二つあります。一つは、留学一年目に起こった奇跡、私のアイデアが商品化する!という思い出です。
こ れは、たまたま学校のクラスにプレゼンテーションをしにきた人たちの説明を英語ができないなりになんとなく理解して、やってみたいなー。と思って、自分か ら初めて放課後のミーティングに参加してみるなど、初めて自分から行動するということを学んだ時です。そんな初めてづくしの中、周りはみんなカナダ人で、 話すスピードも早ければ、話のトピックが変わるのもものすごく早いので、あまり話にはついていけなくて、友達もできなくて、プロジェクト抜けちゃおうか なーと思っていました。そんな時、私のひとつのアイディアで私のグループでの存在が変わりました。なんと、私のアイディアをみんなが気に入ってくれて、私 が参加していたプロジェクトでつくる商品となったのです!英語ができなくてもみんなが助けてくれて、私がオタワに移動してきた今でも、彼らは最高の友達で す。
二つ目は、こっちの学校で参加していたミュージカルです。日本の中学では、バトン部に所属していました。なので、歌ったり、演じたり、踊った りを同時に、というのは、全く知らない世界です。そんな、未知の世界に興味本位で飛び込んだのですが、それがもう楽しくて楽しくて!これがきっかけで、友 達もたくさんできたし、英語力もあがったし、ダンスの動き以外で表現する仕方を学べたり、留学生活がキラキラ輝きだしたのです。
なにも分からず参 加した一年目(留学二年目)のミュージカルでは、その他大勢の生徒役だったのですが、それでも、先生からいろんなことを教えてもらえました。友達もたくさ んできたし、いろんな人に日本に興味を持ってもらったり、素晴らしいことばかりでした。 二年目(留学三年目)のミュージカルでは、オーディションにしっ かり参加して、なんと、名前と歌うパートがあるキャラクターに選んでもらえて、本当に奇跡かと思いました。みんなとなにかひとつをつくっていくという経験 ができて、ミュージカルに参加していたみんなは、今では、友達というより家族。というかんじです。こんな素敵なお友達ができたのは、ミュージカルのおかげ です。こんな二つの経験が、私にとって一番の思い出です。
Q. 今回の経験を通じて、これから海外の高校留学に挑戦しようとしている方などに対してアドバイスはありますか。
瑞季さん:これから、海外の高校留学に挑戦しよう!と思っている方、一回でも留学したいなあと思った方、ぜひあきらめずチャレンジし 続けてください。英語ができなくても、両親に反対されそうでも、怖がらずどこまでできるか自分を試してみてください。なにごともやってみなきゃはじまりま せん。私の留学のきっかけも、「あー、みんなとちがう高校行ったらかっこいいよなー。」という、破天荒な発想からはじまりました。もちろん、留学中大変な こともあります。辛くて夜一人で泣くときもあります。日本に帰りたい。って思うこともあります。けど、そういうことを乗り越えたあとのあなたは、きっとま わりの誰よりも成長しているはずです。ぜひ、あなたが描いてる夢がどんなものでも、それをを追いかけ続けてください。諦めなければ、いつか必ず夢の向こう 側に行くことが出来ると私は信じています。